このオフィススペースは、元々壁や屋根のない巨大な産業用建物の中に作られました。そのため、建築要素をインダストリアルデザインのテーマとして使用し、カモフラージュすることなく、そのままの形で活用することに決定しました。このデザインは、プライベート市場や軍事市場向けの製品を製造する企業のためのもので、ハイテクとローテクの技術を組み合わせたものとなっています。
この産業用建物のオフィススペースは、工場エリアを見下ろす位置にあり、オープンスペースのチームワークエリアと、経営陣、会議、展示センター、組立室などを目的としたいくつかのプライベートルームに分けられています。メインスペースのファサードは、個別にデザインされたグラフィックスを持つ大きなガラスのパーティションで作られています。
裸の木材、ガラス、鉄、錫などの自然素材が使用されています。外部のエアコンパイプは、オフィスのすべての部分をつなげるデザイン要素として機能しています。露出した天井、照明器具、コンクリートの床の使用は、興味深さとデザイン言語を生み出しています。オープンスペースの環境は、軽い素材のディバイダーが導入されたことで、流れるような空間の中にプライバシーを提供しています。
このデザインの最大の挑戦は、稼働中の産業用建物の中にオフィスを設計し、建設することでした。作業は工場が稼働中に行われました。デザインの観点からは、オフィスと工場との間につながりを確立することが不可欠でした。これは、工場の床を見下ろすオープンオフィスの窓を設けることで実現しました。また、無装飾の実用的な側面を強調するために、原材料を使用しました。
このデザインは、2020年にA'インテリアスペース、リテール、展示デザイン賞のブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザイン賞は、経験と創造力を証明し、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的および創造的なスキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Studio Tali Gotthilf
画像クレジット: Photogrrapher: Yanai Deitsch
プロジェクトチームのメンバー: Head Designer: Tali Gotthilf
Designer: Liron Kalev
Designer: Rachel Cohen
Graphic Design: Noa Gabay
プロジェクト名: Upbeat Design
プロジェクトのクライアント: Studio Tali Gotthilf